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 あなたへのメッセージ  弱さ・不安・臆病





  先週、電話をくださった方が何人かいらして、
  その方たちのお話を聞いていると、
  なんと全員同じテーマでした。
  「自分の弱さを受け入れられない。強くなければならない」
  です。

  ほお〜、そうか…

  と思っていると、仲間のAさんがこれを是非見て欲しいと
  DVDを持ってきてくれました。
  TVで放映されたものなので、ごらんになった方もいらっしゃるでしょうか。

  プロフェッショナルという番組の、
  「不安の中に成功がある・狭土秀平」です。

  これは秀逸です。
  ツ●ヤでレンタルできるようですから、見ていない方はぜひ、見てください。
  私好みのイケメンです(’-’*)?フフ

  そういうわけで、今週のテーマは「弱さ・不安・臆病」です。




   臆病になれよ、自信を現場に持ち込むな



 「不安の中に成功がある・狭土秀平」の狭土さんは、左官屋さんです。
  超一流のプロフェッショナルな仕事をされる方なのですが、
  口癖は

  「臆病になれよ、自信を現場に持ち込むな」

  です。

  最悪の事態を予想して、そうならないように努力する。
  現場の前には、不安材料をたくさん言うので、
  みんな暗く無口になって仕事をする。
  どんなに頑張っても、不安は消えないので、
  臆病風が吹き荒れる中で、仕事をする。
  不安だからこそ、臆病だからこそ、丁寧に真剣に取り組むから最高の仕事ができる。


  これって、最近の流行とは逆ですよね。
  ポジティブに考えて、リラックスして仕事をするほうがいい、
  楽しく仕事すべきだ…
  好きな事を楽しくやってお金にしたい…
  明るい雰囲気、楽しいムード…
  もっと自信を持ちなさい…

  彼は全く逆の事をして、いい仕事をし続けている。




   臆病風の吹き荒れる中で



  狭土さんのしていることを、少し丁寧に考えてみましょう。

  例えば、新しい仕事が入った。
  今まで試みたことのない仕事で、とても高度な技術を必要とされる。

  できるだろうか、失敗するのではないか、
  大丈夫かな、失敗したらどうしよう…

  弱さ、不安、臆病さの嵐が吹き荒れます。
  これは自然な事ですよね。


  狭土さんはこの弱さ・不安・臆病と戦わないし、逃げないのです。


  これと戦う人は、自分の心をなんとか静めようとあがくでしょう。
  こんな事で揺れていてはいけない。
  なんとか落ち着かなければ。
  今までちゃんとうまくやってきた、今度もきっと大丈夫だ…
  不安な顔を部下に見せてはいけない。
  などなど。

  これから逃げる人は、なかった事にするでしょう。
  不安になるような事は考えない。
  あるいは、プレッシャーに押しつぶされて当日どこかに逃げてしまう。
  逃げられずに適当な仕事をして、結局お客様を怒らせる。


  狭土さんはこの弱さ・不安・臆病と戦わないし、逃げないのです。


  臆病風の吹き荒れる中で、仕事をします。
  最悪の事態を予測して、失敗しないように慎重に慎重に慎重に仕事をする。
  追い詰められたら、逃げてみる。
  そしてまた戻ってきて、慎重に仕事をする。
  できるまでやる。
  そして結果として、最高の仕事をしてしまう。


  狭土さんは、
  臆病だからこそ、今の自分がいて今の仕事ができる。
  臆病だからこそ、毎回真剣に仕事をする、と言います。

  彼は自分が臆病である事を受け入れて、
  それを道具として使いこなしているのです。

  彼は臆病者である事を治そうともしないし、
  不安のない自分になろうともしません。
  ただ、そのままその現実を受け入れる。
  臆病さ、不安とともにいて、それを利用して最高の仕事をするのです。




   たった今、ここに存在するものは、受け入れるしかない



  いきなり結論をタイトルに書いてしまいました。

  弱さや不安が問題になるのは、それを受け入れられない時です。
  まあ、それはどんな問題でもそうなのですが、
  受け入れられない時、そこに痛みが生まれ、「問題・課題」として浮上してきます。



  強くなければならない。
  弱みをみせてはいけない。
  堂々としていなければならない。
  どんな事があっても、動じない自分になりたい。
  負けてはいけない。

  という気持ちがあなたの中にあるでしょう。
  誰の中にも、たぶんあると思います。
  それが、地獄を作り出します。

  どんな風に地獄を作り出すかと言うと、
  自分が臆病である事、不安でしかたがない事、弱い事を否定する気持ちがあると、
  それと戦って克服しようとしたり、
  そういう自分から逃げたりするでしょう。

  以前に何度か「逃げない・戦わない」という事をお話しましたが、
  ここでもまた同じ事です。

  一目散に逃げるのが正解の時もあるし、
  戦うことが最善の時もあります。
  ただ、「逃げない・戦わない」という姿勢を知らないと、
  自分の持っている使い古されたパターンを、
  壊れた機械のように繰り返すことしか、できなくなります。
  戦うときに、最大のパワーで戦えないはずです。
  逃げる時に、最大のパワーで逃げられないはずです。



  壊れた機械の繰り返しの例をあげると、

  ものすごく頑張って強くなろうとする。
  自分の強さを様々な方法で周りにアピールしようとする。
  平気なそぶり。
  強がり。
  虚勢をはる。

  あるいは、
  誰かのせいにする。
  誰かに代わりにやってもらう。
  気づかないふりをする。
  自分の弱さが表れそうな場面には、近づかない。



  自分にウソをつくわけです。
  本当の自分は、気弱になって不安で臆病風が吹いている自分です。
  上記の事は全部、ウソをついている姿です。

  以前にも書いたと思いますが、
  人にウソをついてもいいけど、自分にウソはついたらダメです。
  致命的です。




   ウソは人につくもので、自分につくものではない



  自分にウソをつくのは、致命的であると同時にとても滑稽です。


  月収が20万なのに、月収が200万でなければならないと思って、
  高価な服や靴を身につけて、友人たちにも派手にごちそうしたりして、
  お金持ちを装っているようなものです。
  必ず破綻します。

  鼻の穴が二つしかないのに、三つあるべきだと思いこんで、
  二つしかない自分を隠すために常にマスクをして、
  食事は、マスクを浮かせて隙間から食べ物を滑り込ませているようなものです。
  滑稽なだけで、ものすごく無駄なことです。

  お酒が強くてジョークがうまい人がもてるのだと思いこんで、
  飲めないお酒を練習しているうちに肝臓を壊し、
  面白いだけで心の通じない人になり、
  結局浮いているようなものです。


  あなたがしているのは、そんな事です。




   あなたのウソはばれている



  あなたはただ、あなたのままでいればいい。
  月収が20万なら、20万でいい。
  鼻の穴は2つでいい。
  お酒は弱くてジョークも言えなくていい。
  弱いなら、弱いままで。
  臆病なら、臆病なままで。
  不安なら、不安なままで。
  そのままでいいんです。

  そこから逃げる時、
  それと戦う時、
  痛みと苦しみと、様々なややこしい問題が生まれてきます。
  それを否定した時、その瞬間に痛みが生まれます。
  そしてそれを隠すために、あなたは自分にウソをつき始める。
  そしてそのウソは、周りの人全員にばれています。


  もう一度繰り返します。


  【 今日のポイント 】

  あなたが自分についているウソは、
  周りの人全員にばれています。


  私たちは、無意識にそういう矛盾したエネルギーを関知しています。
  だまされるのは、エゴ様だけです。

  だから、無駄な努力を止めましょう。

  弱さも、不安も、臆病も、天からあなたに与えられたものなのだから、
  そのまま受け取ればいいのです。




   われら妄想族



  とはいえ、なかなか現実をそのまま受け入れるのは難しくて、
  エゴ様は執拗に抵抗します。
  自分にウソをつくのが常習化していると、
  それに気づくのも難しいかもしれません。

  ただ、自分にウソをついている時には、ある共通の事が起きます。
  例えば、

  新しい大きな仕事が入った。
  初めての試みで、失敗するかもしれない…

  そんな時、弱さ・不安・臆病さとともに、エゴ様が暴れ出します。
  私たち人間はみな「妄想族」ですから、
  ほっておいたら、エゴ様の妄想が暴走します。


  こんな姿を人に悟られてはいけない、信頼されなくなる…
  いつも自分が臆病になるのは、父親が自分をこんな風にそだてたせいだ…
  神様は、失敗するような仕事で、自分に罰を与えている…
  こんなの無理だ、知らないよ、こんな仕事はするもんか。
  失敗しても大事にならないように、今のうちにお客様を接待しておこう…


  そう、もうおわかりですね、
  エゴ様の妄想には4つのパターンがあり、
  別の言葉で言うとそれは「4つの元型」の影です。
  元型の影たちが、大暴れを始めているのです。

  狭土さんは、これに使われるのではなくて、
  これを使いこなして仕事を成功させているのです。

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