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 まゆみんの、50回以上のお見合い遍歴-149 いろいろね …

やっと青木さんと会ったのは、前回会ってから1ヶ月半ほど過ぎた頃だろうか。
仕事を時間通りに切り上げ、ホテルで待ち合わせをして、ふたりでホテルのロビーをうろうろしてから、光源が良く、椅子とテーブルがおあつらえ向きにあるコーナーを見つけた。

「うーん、いい男ですねえ」「ええ?そうですか?」
描きながら、つい口に出る。
京都のダンスサークルで、私にアプローチしてくれた恋愛体質らしき彼は甘いマスクで素敵だったけど、青木さんはスマートで禁欲的な感じ。顔が長いせいもあるけどね。
「散髪したて?」「いや、少し前だよ」
「そうなの?男性は、やっぱり髪が短い方がすっきり見えるわね〜。
 うちの兄が散髪から帰ってきたときも、あれっ?いい男になってる!って思いましたもん」
「細い水色のストライプ(が入った開襟シャツを着ている)が似合いますねえ」
「そう?普通のやつだと思ってたけどね」
仕事をする上で、こういう清潔感なら、職人さん相手でもビジネスマン相手でも、おやじさん年齢の方たちには評判がよさそうだ。

フリマで似顔絵描きに出ていたときも、相手をあきさせないようにという意味もあるけど「おっ♪」と思うところは口に出すようにしている。お互いに嬉しくなるから。

ネタが切れると
「こないだねえ。時々一緒にセミナーのアシスタントをする人で、同じようにデザインやってるけど、《この人は変わってるわ〜〜っ》て人が居てね。その彼女に、「あんた、変わってんなあ」って言われちゃって!」Σ(@ロ@;)
「私が先に言うはずだったのに!」G(`ロ´;)ο
「それじゃあ、《変わりもん》に「変わりもん」、って言われたわけ? あっはっは!」
 
クレヨン+オイルパステルで描いていると、大きなスケッチブックでも、30分でもう描き込む必要が無くなる。私が用意するものは色数が少ない。そのものの色でなくても、掛け合わせで何とかする方が、面白い効果が出る。なので顔に水色黄色、髪に青や赤が使ってあっても、全体として違和感が無ければいいのさっ。


「これで完成?」
「そうね、これでもうちょいメリハリつけて、額装して完了ね」
「じゃあ、お茶でも飲みましょうか」
青木さんはご飯が済んでるらしいので、私もお茶だけにする。

「お疲れ様でしたー」「疲れてる?」
「いえ私は、ノルマが終わった!すっきり!て感じ。でも、モデルは疲れたでしょ?」
「そりゃもう!なんか緊張してしまうもんやね」

そのまま帰ろうとすると、車で送ってくれるという。おおっ!青木さんがっ!
「お邪魔しまーす」 ええ車やないの。(←どこのおばさんノリだか)
「すみません、車に乗ると寝てしまうかも」「いいよ。道がわからないところは起こすから」

大体、どこを走っているかは確認していたけど… ちょっと寝たふり。

結婚のことを聞くのを忘れないように
結婚のことを聞くのを忘れないように
結婚のことを … 忘れないように …
頭の中でタイミングを考えていると、寝てられませんね。(笑)
「青木さんてねえ… 」 なんとなくなふりをして話し出す。
「結婚のことは、どんな風に考えているの?」 あー 答えにくい質問しちゃったかな。
青木さんは、一時考えている風のあと 「そうやねえ … まあ、俺もいろいろ考えてるんですよ」

これでもね … と言う感覚が続くような気がした。
あの人とかこの人とかを思い浮かべているのだろうか。
彼が他にも付き合っている人がいる、というのを私は知っているけど、彼を知る手がかりの一つだと思っている。

「なるほどねえ。
 私は中学のとき、そういう質問を先生がして、みんな 「お金があって、かっこよくて、優しい人」って言ってたんだけど、私が「尊敬できる人」と言ったら、おお〜っとどよめきが興ってね。
 そういうもんちやうの、って私の方がびっくりよ。
 今はねえ… 結婚て日常だから、日常を一緒に過ごせる人、かな」
「でもね、親しき仲にも礼儀ありというのも、俺は大事だと思うよ。例えば、いつもきちんとした格好してるとかね。よれよれのトレーナーとかじゃあ百年の恋も冷めるよね」
「そうかあ。まあ、そりゃあねえ」




「着きましたよ」
ええ!? 確かにあの橋を渡ったけど、ここはどこ!?
「大丈夫。ここはおうちのすぐそば。あそこを入っていけば帰れるから」
「そうなの!?」
いつも電車で帰る道と違うけど、できるだけ車で近くに行けるように下調べ済みだったらしい。
明るい時間に見るのとは違うけど、見慣れた建物が確認できた。
「ありがとう。じゃあ気をつけてね」

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いろいろね …
でも、私の部屋までのルートを下調べしていて送ってくれたってのは、いい感じじゃないですか〜〜〜♪


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