| まゆみんの50回以上のお見合い遍歴 17 なりません。(-.-) |
「河原町五条にダンスホールがあるんですけど、踊りに行きませんか?」
社交ダンスも5・6年目ともなると、羽のように相手に感じられるように踊ること
もコツがわかってくる。男性のリードに合わせて、なおかつさりげなくフォローす
る。20代が中心のダンスサークルの交流パーティーでは、いかがわしい踊りをし
たがるオヤジモドキもいるけれど、その扱いにも慣れてきた。少し一緒に踊ると、
どういうふうにリードしたいのか、迷っているのか瞬時に読み取ることができる。
始めたころは運動不足で、駆け出そうとすると足首がカクっとなって地面を蹴るこ
とができなかった私の足も、1年間週イチの練習をやっているうちに、どこまでも
つま先立ちで歩けるようになっていた。
あんまりこれについて書くと、「Shall We Dance」モドキののめり込みようになる
のでこの辺にしときましょう。とにかく、音楽とリズムに乗って踊る4次元(美し
いラインを描いて・2次元、身体という立体を使って・3次元、時間の概念が加わ
って・踊る時間が・4次元)の美しさを発見。踊る亊を身体が喜ぶ亊を知る。
お誘いに乗ったのも、踊りに行くというだけで楽しそうに思えたのだった。
他に何人かいるのかと思ったけれど、待ち合わせの場所に行くと、私と誘ってくれ
た男性だけ。会場は小さなホールで、壁面は1面だけ鏡張り。昼間なのに薄暗い照
明なのは、踊りに来る人がそういう雰囲気を好むということなのだろうか。
少し太めの身体の大きいガテンぽいその男性は、実はあんまりうまくないのだった。
パーティーでは愉しむのが優先で、その人の踊りのことはあんまり覚えていなかっ
たので、ちょっとがっかり。パーティーではそんな感じじゃなかったのに、やけに
接近ホールド(組み姿勢)したがるようなので、「そのホールドは違いますよ」チ
ェックを入れたり。その方が休んでいる間、物足りないので、自分でシャドウを踊
ったり。
「出ましょうか」というので、もう夕方(には少し早いけど)なので「じゃあ、私
帰りますね。ありがとう。」
「ちょっと待って。もう一度ホールドを。」
組んでみた。抱き寄せようとする。
「アマチュアの競技ダンスに出たいんですけど、パートナーになってくれませんか」
抵抗すると面倒くさくなりそうなので、手を胸の前に持ってきて掌を相手に向けな
がら(強く締められたら抵抗する用意)まかせていた。
「…なりません。」「そんなこと言わないで。なってください」
その人は、私を抱きながら頭をなで、優しく頭を振っていた。
彼の呼吸が落ち着くまで少し時間を置いて、私は「あなたのパートナーにはなりま
せん」と穏やかに言い、彼の胸を押した。
彼は悲しみに捕らわれたのか、そのことに抵抗しなかった。
私はにっこりと、「さようなら」といった。
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これも出逢いの1つか。私にとっては危機を切り抜けた武勇伝(?)の1つだけ
ど。(^◇^;)
抱き寄せられて初めて、というか改めて「あっ そういうつもりだったん?」と
思いました。
こんなふうに言い寄られることは、それなりの年ごろになれば、十人並みでガー
ドがきつい人でなければ誰にでもありうることなのかも知れないね。
そう思っていたころ、同じく十人並みの友人にも言い寄ってくる人がいたらしい。
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