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 まゆみんの50回以上のお見合い遍歴 18 クリスマスの二人


遍歴-13)で立ち消えになっていたトランポリンの彼は、また夜にやって来た。
「あれ?」「おす。」「なに?」「ドライブに行かない?」
ハリウッドの有名な男優の奥さんは、十何年もよその女性のところをにいるという
その男優が「やあ」と帰ってきたとき「おかえりなさい」と、まるで昨日もおとと
いも、何年もそうしてきているかのように彼を迎え入れたそうだ。
その話に憧れていた私は、当然のようにというにはとても奇妙な感覚の中にいなが
ら、車に乗り込んだ。

今彼にはアプローチしてくる子がいる。彼より2つ上、私より1つ下。痩せてて、
ちょっと、とんがった感じ。説明しにくいけど、「とんがった」というのがいちば
んしっくり来る。悪い子ではないんだけど。よくしゃべり、盛んに彼に話しかける。
まわりにもよく話しかける。私はよくそれだけしゃべれるもんだ、と感心する。世
間的には、私はかなり無口なのである。(このころは、ね)

とんがりさんは「味津谷くんて、陣内(隆則)に似てる〜」と、繰り返し言ってい
る。
痩せた彼は、確かに骨太でカッコ良くなった。
「まゆみさん、まゆみさん、味津谷くんと、以前、なんかあったの?」
彼女のオープンな態度に少し嫉妬していた私は、「 …うん。あったよ」と応えた。

ドライブの車の中で、彼に聞いてみた。
「あの子はどうなの。痩せてるし、おしゃれだし。味津谷くんのこと好きみたいだ
し。」
「あんなうるさいやつ、どうでもいい。」
恥ずかしながら、彼のこのセリフは嬉しかったんです。あら?まだ私に気がある
の?そんな未体験な感情が恥ずかしくて、表に出さないようにしていたけど、その
「嬉しいと思える状況」が嬉しかった。

これまで告白されても、そのことを受け入れて愉しむことができないので、学生時
代はできるだけコクハクされないようにしていた。タイミングをはずすとか、聞こ
えなかったふり・男嫌いなふり。目が合っても、意図的に逸らすとアプローチする
気も萎えるのでは、と画策したり。小学生の甥っ子と遊んでいるほうが楽しかった
し、このコクハクを避けるワザも、私の刺激的な遊びのひとつだった。(何たって、
その先に楽しみがあるとは思えない未熟者だったので、ここが1番ビミョーでいら
れるという「多感な時期」だったのだ。)
社会人になって、好いてくれる人を受け入れるというのは、私には未開の地。やっ
とそこに踏み込んで、自分の思いの起伏に驚いたり愉しんだりすることを、私は味
わっておく必要があった。

彼が来たのは、この時が最後。
新しく入ったぽっちゃりおっとりした女の子に、既にちょっかいを出していたらし
い。その子のことも私は懸念していたけれど、何といっていいかわからなかった。
私のところに自分の気持ちを確認しに来たのかな。

彼「クリスマスはどうするの?」「去年は友達と、うちでご馳走つくってみんなで
食べたよ」
「俺にもなんかうまいもんつくってよ」
私はその言葉に応えなかったのかもしれない。
クリスマスには男づきあいの話にはオープンなトランポリンの女友達がおしかけて
来た。味津谷くんがくるかもしれないというと、「その時は、気を利かせてあげる
から。私も彼氏に相手してもらえなくて、淋しいんだ〜〜。」「わかったわかった。
来てもいいよ」
彼は来なかった。女友達は、私の代わりにぷんぷん怒ってくれた。「どういうつも
りなんだろうね!」
おかげで、気が紛れたのが救いだった。

サークル活動の隙に、彼に聞いてみた。
「クリスマス、どうしてた?」
「女のとこに行ってた」
オンナ のとこに 行ってた … 彼が得意げに言うそのセリフに、(オンナがい
るって言うのが、カッコイイだろ)が潜んでいるのが聞こえた。

そのこととは別に、私に対して、何もないのが悲しかった。
その後2ヶ月ほど彼を待つ日々が続いたけど、自分からはなにもしなかった。
例のとんがりさんは、彼に繰り返し声を掛けるも邪険にされて、「味津谷くんなん
か、陣内に似てないわ!(`o´#)ο」と文句をたれていた。いつのまにか、私も
「まゆみさんも、そう思うでしょ!」何だか仲間にされているのだった。
(´・ω・`)なんなんだかね。…

その彼は、その時ちょっかい出していた子と結婚したらしい。
家族が欲しかったのかな。もっと掘り下げて話をしてあげられたら、もっとお互い
すっきり別れを決められたかもね。

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今回も、お見合いとは違うネタでしたが。
まあ、ここを終わっとかないと次に行けないんで。( ̄o ̄;)



     
     

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