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| まゆみんの、50回以上のお見合い遍歴-181 招待状をつくる私 |
セミナーのイベントも終わり、みっちゃんに電話することもなくなり、時間をもてあますかと思うけれど、そんなことは生きている限りありえないようだ。
日々の仕事があるのがありがたかった。
自分の美意識も、ついアニメや美術番組のテレビ画面に見入ってしまう程度に健在だ。
「頼みたいことがあんねんけど」
みっちゃんに呼び出され、もはや用なしのはずの私になんだろう、とついつい期待してしまいがちな気持ちを振りほどいて、話を聞いてみる。
「招待状って作れる?」
「まあ、見本があれば作れるけど。何の招待状?」
「実はな、2次会の招待状やねんけどな」 何の2次会かな(←わかっていない)
「結婚式の親族を呼ぶ招待状は、結婚式場でやってくれんねんけど、
2次会の友達を呼ぶやつは、船を借り切って、ナイトクルーズにしようと思ってんねん!
ほんで、明石海峡大橋ができてるやろ。あれが、ライトアップするからな、そこを海の上から見て、帰ってくるコースや。ええやろ〜。そんなんやったら、友人たちも喜んでもらえそうじゃない?」
その話を聞きながら、私の思考は仕事チャンネルになっていた。
だって、ここで恋愛感情で哀しくなるのは、私のやることじゃない。
甘い哀しみや悔しさには、後で浸ればいい。
(この辺が、恋愛下手な思考回路なのだ ( ̄д ̄)==3)
センターに出入りするグラフィックデザイナー(印刷物のデザインをする人)は私のほかにも居たけれど、私に頼みたかったという。まあ、あの人と私が作るものはまた違うからね。
「では、これは私もやってみましょう。ひとつ、お願いがあるんだけど。
ユキナをこの話に入れないでほしい」
「わかった。まあどのみち2次会は僕が決めることになってるから、大丈夫や」
みっちゃんへの気持ちで揺れる私に、仕事として結婚式の招待状を依頼するみっちゃん。
どういうつもりなのか。
「きみやったら、いいもんができそうじゃん?」
彼は何度か、私が描いたものを見ているからね。
まあ、そういうことでいいか。
そういうわけで、打ち合わせで何度か会うことになった。
いついつどこそこ集合で何時に出港してどうなって
それを表現するのにこんなのにしようかと …
仕事には助けられているな、と思う。こんなときでも平静に事を進める私を認識する。
そして、やはりみっちゃんと会っている時間は楽しい。
もちろん、私は仕事モード+αなので、みっちゃんはそれほどでもないかも、だけど。
ああ、これが自分とみっちゃんとの事だったらもっと とは考えない。
そういう思考は苦しみに浸るための疑似餌ということはわかっている。
しかしオイオイ、考えないことにばかり時間を費やしているよ。
こんな半端な仕事でいいのか!
つまりあんまり祝福モードな招待状には見えないのだ。
この程度なのか、わたし〜。(-ロ-#;)…
みっちゃんは、わかってて言わないのか、イマイチなのがわかっていないのか。
「じゃあ、これでよろしく♪」
もちろん私もご招待を受けた。
できるだけ、みっちゃんとユキナを見ずに済むように友達とおしゃべりし、立食ディナーをいただき、2人のクライマックスな演出のときはデッキに出て参加しない。
みっちゃんとのことは特に誰かに話すこともなかったので、雰囲気で感じる人はいたかもしれないけど、具体的なことを知る人は居ない。私の身近な友人はわかっているのか知らないのか、特におかしいとも言われず、次第に暮れ行く海と空を見ながら、一人で逃げていることができた。
明石海峡大橋がとくに美しいとも思われず、ライトアップされた時間まで船はそこにいたけれど、その照らし出された様子に声を上げる船上の人たちの美意識に、人知れず「そんなもんかいな」と突っ込みを入れている私はたぶん、ひねくれていたかったのだ。
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いやあ、このときの招待状は、レベルがアップした現在から見ると
情けないもんですね。(>_<;)
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