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| まゆみんの、50回以上のお見合い遍歴 つむじをぐるぐる |
4回目は、京都の植物園。
「わしの庭みたいなもんですから」
駐車できる場所がなかなか見つからない。
「わしの庭」じゃなかったの?
植物園といってもこの時期、11月は花が少ない。う〜ん。
私「温室に行きましょうか。あそこなら花があるでしょう」
彼「温室があるんですか?」
「あるんですよ。植物園には、温室がないといかんでしょう」
「温室があるなんて、知りまへんでしたわ」
「なるほど、自分の庭みたいなもんでも、こんだけ広いと、思わぬものがあるわけですねえ」(´∀`*)
「そうなんですわ〜」(^∀^;)
温室に入る。
入場料は、彼が払ってくれた。
そういえば、最初の喫茶店でも、前回のスパゲッティも、彼はずっと払ってくれているのだ。私も毎回、「御馳走になります」「すみません」「たまには私が」「いいんですか〜。ありがとうございます」(-人-;) と言っている。
植物園の通路を並んで歩いていると、気になる…
気になる… 気になる…
やっぱり気になる…
最初から気づいてはいたが、実はぐっと我慢していたのだった。
でも、もう4回目だし言ってしまおうか。
そうして私は、側面から彼の頭部を見つめて
今始めて気がついたように ぽつりと
「薄いですね」
「最初はねえ、施設に出入りする中学生に言われたんですわ。
(彼の管轄する地元施設は、学童保育や茶道華道の習いごと、講師を呼んできてセミナーするなど、小さいながらいろんなことに活用されている)
ほんで、親にも言われてなあ。」
「え? 何を?」
「薄なってきたなあ、ゆうて言われたんですわ。
ほんで、しまいには職場の上司に言われてね。
ほんときに、これは早よせんと、と思たんですわ」(早よせんと=早く、しなくては)
「え? 何を早よせんと、ってことなん?」
「早よ結婚せんと、と思たんです」
「ああ〜〜〜 なるほどねえ〜〜〜!」
こんな微妙な(絶妙な?)三段論法に、納得するのが私。
まあ、少しは(私はつまり、そういうターゲットなのか!?)と思うところもあるけど、重要ではない。
「薄いですね」の反応が、怒るでもなく慌てるでもなく、語りだすというのが珍しい。
しばらく歩いて、背の低い植物を見ようと私はその場にしゃがむ。
観察していると、彼の指が私のつむじをぐるぐるしている。
何をするつもりなのか、そのまま彼の行動も観察する。
すると、彼のつぶやく声が聞こえた。
「お前も禿(はげ)んかのう」
つむじをぐるぐる。
こいつわ …
おもろい … (*≧m≦*)プ
おもろい …
おもろい …
う〜ん どう考えても、
おもろい …
この人を私の人生から手放すのは、もったいない かもしれないわ。
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あまりのおもしろさに というか おもしろさを噛みしめるのに夢中で、
リアクションできませんでした。
でもまだ、決めたわけではないんです。
手放すのが惜しくなりました。
それがどういうことなのかは、まだわかりません。
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藤田まゆみ美術館
画集「いつか飛ぶ日のために」
トイレには「うすさまのお札」
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