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| まゆみんの、50回以上のお見合い遍歴 世間はクリスマス |
今日は電話が遅い。
私がやきもきしているからそう感じるのか。
いつもの時間になるまで待って、電話してみる。
「今日はかけてみました」
「ああ、ごめん、ちょっといろいろやることがあったんや」
「そうか、じゃあ、電話はしてないのかな」
「ああ、電話はしたで。なんか、女の人にかわってなあ」
「ふ〜ん」
「なんかようわからんかったけど」
「まあ、受けてないとわからない話だしね… じゃあ、申し込みはまだしてないよね」
「いや。 しといたで。電話でできるゆうていうこっちゃったで」
「ほおお? さすが、決断が早い!」ちょっとびっくりだ。
「まあ、そんなもんじゃ」
「じゃあ、かけごととかの話も聞いた?」
「ああ、聞いとらんかったんか、って言われたぞ」
「そりゃ、言ってないもん」
かけごととは、このセミナーに参加するに当たり、こんな成果があったら参加する値打ちがある、ということを書き出すのである。
「私はけっこん、と書いて、その時の相手が違うな、って事に気がついたんだけど」
「まあ、その話は今すぐでなくてええんちゃう」
「そうだね」
彼が決めたことで、私もそう言えば、あの人に言わなくては。
あの人。そう、グループ展に参加したり手伝ったりしてくれた、2番目の相性の彼。
「今週、会えないかな。
うん。お見合いした人と、結婚することにしたの。
会って話がしたい」
「じゃあ、金曜日に。8時ごろね」
渡部さんはすぐに明るい声で電話に出てくれた。
私の言葉をどう受け取ったかわからないけど、年末の23日に約束をした。
私がどうしたいのか、わかっていた。
彼と最後のキスを。
それで、おしまいにするつもりだった。
おしまいにするつもりな気持ちにいっぱいで、当日、その時間より早めに着いたけど
しまった!
世間はクリスマスなのだった!
何もプレゼントを用意していないわ!
私自身を、なんてアホなこと考えてる場合じゃないって。(ちょっと考えてみたけど)
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結婚を考えている彼が決めたことで、私も次にやることが見えてきた。
欲望優先のようだけど、それがあれば次へ行ける。
世間的なモラルよりも、あとあと引きずらない未来を得るなら、これ。
私は自分の人生の成功者でありたい。
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藤田まゆみ美術館
画集「いつか飛ぶ日のために」
トイレには「うすさまのお札」
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