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 まゆみんの、50回以上のお見合い遍歴  貸衣装4


さて、京都での衣装合わせはもう一軒、「ワタベ」。
やっぱ、聞いた事ない名前だな〜。
まずは電話。
「十二単(じゅうにひとえ)の貸衣装があるとお聞きしたんですが…結婚式で着たいので」
「はい、十二単の衣装、ございます。」
よかった。
私が探していた時代はまだ、ゲイノウ人が十二単ブームを呼ぶずっと前だったので
おいてあるところはそうそう無いんですよ。
とてもご丁寧な対応に沿って、お店にうかがう日を約束。

行ってみたら、でかいビルの上のほうの階だった。
あらやだ、立派だわ。(笑)
お高いのかしら。(ちょっとびびる)
結婚式だからと言って、大盤振舞はするつもりはありませんのよ。

立派な受付で希望をお話し、奥から浅い木箱に乗った衣装が登場。
きちんとたたんであり、まるで新品のよう。
「着た感じが見たいので、試着させていただいてもいいですか?」
もう、3軒目なので私も傍若無人です。(おいおい)
ちょっと、戸惑われた様子だった。
「もちろん、服を着た上からでいいんですけど」

「では、こちらへどうぞ」
別の部屋に案内される。
衣装合わせのスペースに、腰掛け易い程度に高く畳のコーナーがしつらえられていて
「こちらへお上がりください」
あらっ この高いところへ?

私のケイタイが鳴る。「あ、すみません」
「そう、そこのビルの上の階まで来たら受付があるから、そこで聞いて。
 いま、衣装合わせをさせていただいてるので」
彼も到着したらしい。

「ここの衣装は本格的に平安衣装を再現したものなんですよ。」
前のお店では襟だけ見せていたものが、ここでは実際に五つ衣(いつつぎぬ)を重ねる。
っとまあ、これは服を着ているので跳ばして
袴(はかま)の紐部分は長い布になっているもんだけど、結んだ様子が無い。皺(しわ)がない!
「皺をつけるわけにいかないので、結んでいただけないんですけど」
「そうですよね。どうみても、新品ですもんねえ」
とりあえず、当てるだけにして
長いコート状の重ねた袿(うちぎ)を羽織って…
後ろに引きずる裳(も)と、唐衣(からぎぬ:ショートジャケット)を着て

渋目の色なので、結婚式としてはもう少し華が欲しいかな。
藤田さんが遅れながら入場。
「新郎になる方なんです」と紹介。

「どう?」
「あ〜 お綺麗です」
「もう少し明るい色が欲しいところだけど」
「ようお似合いですで」(^。^)
はいはい。わかったよ。他に言いようがないってのは。(~_~;)

「男性の方の衣装もあるんですよ。」
「そうなんですか?見せていただけます?」
男性の衣装は紫だったか黒だったか。
「こちらが男性の履物です。これも、見ていただくだけになるんですが」
底の厚い雨草履(-ぞうり)のような、つま先まで覆いのあるつっかけ。鼻緒が無い。
へえ〜

「着てみる?」
「いや。」
藤田さんはかぶりを振る。

「そういえば、履物!女性用のは無いんですか?」
「十二単自体が室内でのお衣装になりますので
 履物はないんですね。
 お着物と同様に、足袋(たび)で大丈夫だと思いますよ」

全て新品で。
貸衣装代は女性だけで ひゃくまんえん
まあ、成人式でもそれくらい凝った着物にするとかかるんですよね。
私も成人式の着物は、気に入ったものを選ばせていただきましたが
総絞りの色模様のものが小売価格で ひゃくまんえん と聞いていたし。
(もちろん、着物生産地の家なので、半額でした)
(そして、成人式だけでなく、友人の結婚式、お茶会など何回か着ました)

かつらはまた別途でかかるという。
男性の衣装は10〜20万円(かぶりものと履物込み)くらい。

ふう〜


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「素晴らしい衣装でしたけど、お値段も素晴らしいですね〜」
「ほんまですな」
とりあえず、彼の意見は役に立たないことも判明。(笑)

結婚情報誌を見てみると、「ワタベウェディング」は、かなり大手のブライダル会社だった。
そりゃあ、ひゃくまんえん なわけですね。



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藤田まゆみ美術館
画集「いつか飛ぶ日のために」

 

  


     
     

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